金正日時代の2011年、北朝鮮の治安当局の一角、国家安全保衛部(秘密警察)の副部長だった高官・柳敬(リュ・ギョン)氏ですら、一家全員が悲惨な末路を迎えた。その粛清劇の糸を裏で引いていたのは、当時、権勢を振るっていた叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏。

(参考記事:北朝鮮幹部 今年すでに15人粛清…政敵の陰謀で家族も銃殺、権力内部は「一寸先は闇」

張成沢氏は、若い金正恩氏を支える側近として、不動の地位を固めたと見られていたが、その彼も2013年に粛清される。張氏は、公式メディアに連行される姿が掲載され、「犬にも劣る」と罵倒された。そのうえで、即時処刑されるなど、北朝鮮史上、類のない粛清劇だった。

その張氏の粛清に深く関わったと見られている側近中の側近・馬園春(マ・ウォンチュン)氏でさえも、2014年11月から約1年間、「革命化」という、島流しのような処分が課された。

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