日朝交渉が停滞する中、日本にほとんど関心を失っているように見える北朝鮮が、このような反応を示すのは久しぶりだ。そして、その裏にはまず間違いなく、金正恩党委員長の怒り、ないしは狼狽がある。
なぜそう考えるかというと、北朝鮮のメディア戦略は、正恩氏が直轄していると見られるからだ。そうでなければ、北朝鮮メディアが正恩氏のヘンな写真を次々と公開することなどありえない。
(参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか)ともあれ、北朝鮮の反論が事実でないのは明らかだ。海外に出された北朝鮮国民が、様々な苦難の中にあることは、各方面からの情報ですでにわかっている。
(参考記事:ねらわれる少女、アキレス腱を切られる労働者…北朝鮮人権報告 )それでも、毎年送金される5億円の収入を維持するために、北朝鮮は強弁を張るほかないのだ。