中でも、ブルーベリーの一種「トゥルチュク」(和名クロマメノキ)で作った酒は、2000年の南北首脳会談においても、金正日総書記と韓国の金大中大統領が酌み交す場面が見られた。北朝鮮を訪れる外国人観光客にも人気だ。
しかし、高級ホテルの売店など一部を除けば、なかなか手に入らない。工場に原料が供給されないため、金日成氏の生誕記念日に特別配給が行われる時ぐらいにしか流通しないからだ。
最も一般的なのは、個人が自宅で作り市場で売っている密造酒だ。ところが、精製されていないため雑味が多く、アルコール度数も25%でかなりきつい。
「肝臓にもやさしい」
一方の韓国産の酒は、アルコール度数が抑えられている。