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アメリカ国務省が、26日(現地時間)に発表した「2009世界の宗教の自由に関する報告書」で、北朝鮮は宗教の自由がない「特別憂慮対象国(CPC)」であると発表し、9年連続で最悪の宗教弾圧国に指目した。

ヒラリー・クリントン国務長官はこの日、ワシントンの国務省で記者会見を開き、北朝鮮を含めて中国やミャンマー、イラン、スーダン、エリトリア、サウジアラビア、ウズベキスタンなど8ヶ国を、宗教を弾圧しているCPCに指定した、国務省の年例報告書を公開した。

バラク・オバマ政府出帆後に初めて発表された今回の報告書は、ジョージ・ブッシュ前政府の8年間に続き、9年連続で北朝鮮を宗教弾圧国のリストに含めた。

クリントン長官は演説で、「世界の宗教の自由に関する報告書は、個人が宗教的な信念によって差別を受けないためにも、宗教の自由のための全世界の活動を激励する。また、これが紛争地域の政府と地域社会が宗教団体を融合して、個人の権利を保護するための対話に乗り出すきっかけになることを願っている」と述べた。

報告書は、北朝鮮は憲法で宗教の自由を保障しているが、政府が公式に厳しく統制している一部の団体を除く、全ての宗教活動を厳しく規制していると明らかにしている。

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また、北朝鮮の人里離れた地域の政治犯収容所に15~20万人が収監されていると推定し、その中には宗教的信念のために収監されている人もいると伝えた。

報告書はそれ以外にも、最近北朝鮮を脱出した脱北者や宣教師、非政府組織の報告を引用して、ヨンチョン市で聖書を配った容疑で逮捕されたリ・ヒョノク氏の公開処刑や、中国で宣教活動をした脱北者ソン・ジョンナム氏が死刑宣告を言い渡されたことなど、具体的な事例を紹介している。

国務省は全世界198ヶ国の政府が、自国民に対して宗教の自由をどのように許容しているのかということについてその実態を調査して、毎年世界の宗教の自由に関する報告書を発表している。今回の報告書は、去年7月1日から今年6月30日までの調査を基に作成された。