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朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士による強盗が止まらない。深刻さのあまり、金正恩党委員長が「軍人による強奪を絶対に許さない」との通告を出したぐらいだ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が実情を報じた。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、清津(チョンジン)市青岩(チョンアム)区域文化洞(ムナドン)に駐屯している45師団の周辺で、強盗事件が頻発。兵士たちにトウモロコシしか配給されないため、腹をすかせた兵士たちは、基地の周辺の工場や民家に押し入って、食糧や金品を強奪しているのだ。

兵士たちが火事場泥棒

盗んだ品は、3食のおかずにしたり、金目の物は売り払って現金化している。住民は「馬賊」「土匪」だと言って恐れている。さらに、兵士たちは3つのグループに分かれて役割分担をするなど、犯罪集団化しつつある。中には、盗みのためなら放火すらもいとわない兵士が現れた。

清津の南隣、鏡城(キョンソン)郡長坪里(チャンピョンリ)で先月22日、あるトンジュ(金主、新興富裕層)の家が火災に見舞われた。その場にいた兵士たちは、家財道具を運び出すのを手伝った。火は消し止められたが、兵士も家財道具もどこかに消えてしまった。

住民たちは「兵士たちは、家財道具を盗むためにガソリンを撒いて火を付けたに違いない」と言っているが、今のところ犯人は捕まっていない。

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頻発する兵士による強盗に対して金正恩氏は7月7日に「軍人が民間人の生命、財産に被害を与えたら、絶対に許さない」とする指示文を公表した。さらに住民に対しては「軍人に近寄るな」という指示も下した。

しかし、「食糧配給の正常化」という根本解決がなされない限り、兵士による犯罪が根絶することはないだろう。