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北朝鮮が中国に対して、高速道路の建設を提案していたが、27日に予定されていた着工式が行われなかったことが明らかになった。韓国の聯合ニュースが報じた。

高速道路は、中国遼寧省丹東市から、新鴨緑江大橋、平壌を経て、韓国との軍事境界線にほど近い開城(ケソン)に至る全長410キロのものだ。

この区間のうち、開城から平安南道の安州(アンジュ)までは既存の高速道路が存在するが、残りだけを建設するものか、すべて作りなおすのかなど、計画の全容は明らかになっていない。

高速道路の建設については、昨年10月の朝鮮労働党創立70周年記念行事に参加した中国共産党の劉雲山中央政治局常務委員と、金正恩党委員長の間で合意したものと伝えられている。北朝鮮当局は合意に基づき、今年4月に着工式を開くことを中国に提案したが、受け入れられず、再度提案したが、また断られた模様だ。

丹東の情報筋によると、着工式の予定日だった27日になっても、高速道路の起点となる新鴨緑江大橋付近でも、丹東市内でも、動きは一切見られなかった。

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中国当局は、北朝鮮の相次ぐ核実験、ミサイル発射実験、国連安保理の対北朝鮮制裁決議の採択などで負担を感じ、着工を避けているとの見方がある。

中国人民日報系の環球時報は6月29日、遼寧社会科学院の呂超研究員が「高速道路は、事前調査すら始まっていない」と否定的な見方を示していると伝えた。

北朝鮮と中国の経済協力は、一進一退を繰り返している。

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北朝鮮のク・ヨンヒョク駐瀋陽総領事は今年4月「新鴨緑江大橋建設と、経済特区開発事業を積極的に推し進めよう」と述べたと伝えられている。橋と経済特区の建設は、処刑された張成沢氏が主導してきた事業で、金正恩氏が「中止せよ」との指示を出したと伝えられているが、ク領事の発言は、指示が撤回されたことを伺わせる。

また、丹東市は、国境から20キロ以内の住民が1日8000元(約12万5000円)の範囲内で関税無しで商品の売買ができる「中朝辺民互市貿易区」の試験運用に入り、7月1日にマツタケ、はちみつ、高麗人蔘など26種類12トンの商品が到着したと中国メディアは伝えている。

その一方で朝日新聞は今月21日、中国当局が北朝鮮企業が多数参加することで知られている丹東中朝博覧会の中止を決定したと伝えている。