北朝鮮の政治犯収容所で、常態化している人権侵害は、ナチス・ドイツがアウシュビッツ強制収容所で行ったユダヤ人の大虐殺(ホロコースト)を彷彿させると言っても過言ではない。そうした意味で、このような資料が発表される意義は大きい。
(参考記事:赤ん坊は犬のエサに投げ込まれた…北朝鮮「人権侵害」の実態)辞典によると、収容所の勤務者は51人。内訳は警備隊員が51%、保安員(警察官)が29.4%の順だ。さらに、収容者と収容推定者759人、死亡者と収容経験者137人、行方不明者499人の情報を要約、整理している。
罪を犯していなくても
収容者、収容推定者、行方不明者1258人の罪名で最も多かったのが、連座制の365人(29%)だった。