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北朝鮮の新義州(シニジュ)市と、中国の丹東市を結ぶ鴨緑江大橋。中朝貿易の約7割の物量が通過する物流の拠点だ。この橋で昨年10月に続き、またもや補修工事が行われ、通行ができなくなっている。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

中国丹東の情報筋によると、今回補修工事が行われているのは、橋の南半分の北朝鮮側だ。

橋の上では昨年9月、コンテナトラックが横転する事故が起き、橋脚の一部が破損した。翌月に橋を通行止めにして、補修工事を行ったが、また今回、同じ部分の補修工事を行うことになった。前回の補修工事がずさんだったため、アスファルトが溶けて、ヒビ割れができたためだ。

前回同様、今回も北朝鮮当局が工事を行っているのだが、梅雨前線の停滞で雨が降り続いているため、早速「またいい加減な工事をやる」との噂が流れている。工事の予定は8月1日までだが、「いつ終わるかわからない」とも言われている。

実際、丹東の税関は工事開始の通告は出したものの、終了時期には言及していない。いつ終わるか見当がつかないためだ。

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橋の線路の部分は補修工事の対象外であるため、鉄道の運行は通常通りだが、乗客が殺到し、切符が手に入らない状況になると予想されている。また、車両は北東に300キロ離れた吉林省の集安と慈江道(チャガンド)の満浦(マンポ)を結ぶ橋まで迂回を余儀なくされる。

鴨緑江大橋から下流に10キロの地点では、新鴨緑江大橋が完成しているが、北朝鮮側の施設の工事が行われておらず、使用できない状態だ。これは橋の建設に処刑された張成沢氏が深く関わっていたことから、金正恩党委員長が中止を命令したためと、平安北道(ピョンアンブクト)の幹部情報筋が伝えている。