北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は30日、ラオスで行われたASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議で、韓国の尹炳世外交部長官が、「多くの国が北の核とミサイル挑発に対し、批判、懸念、糾弾する立場を表明した」と述べたことに対して、「あちこちを訪ねてわれわれを謀略にかけて害する悪巧みをこととした」と非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。
論評は、「朝鮮半島にニクバエの群れのように押し寄せている米国の『6大戦略資産』と『THAAD』の南朝鮮配置はわれわれに対する露骨な軍事的脅威であり、北東アジア地域の緊張状態をよりいっそう激化させる重大な挑発行為である」と指摘。
そのうえで「尹炳世が『挑発』だの、『脅威』だのと青筋を立てたのは朝鮮半島の緊張激化の責任をわれわれに転嫁し、外部勢力との反共和国核共助をいっそう強化して犯罪的な『北の核放棄』の野望を実現してみようとするところにその目的がある」としながら、「朴槿恵一味は、哀れな自分の境遇から知って奔走すべきである」と非難した。