今のところは国際社会と良好な関係を築けていないが、慎重に行動してゆけば誰よりも多くの経験を積むことができる。20~30年後には、老練な国家指導者として国際社会で一定の地位を占めることも不可能ではないのだ。
しかし現在の彼の姿には、そのような未来を想像しにくくさせるものがある。体重130キロを超えたとされる体形の変化ひとつとっても、健康に不安を抱えていることをうかがわせる。
(参考記事:【写真で振り返る】金正恩氏、年々高まる肥満度…髪型にも変化が)韓国メディアではすでに、「正恩氏に何かあったら、妹の金与正(キム・ヨジョン)氏が後を継ぐのではないか」などの観測が、ほとんど何のきっかけもなく唐突に出るようになっている。
(参考記事:金正恩氏「最愛の妹」が「人権侵害」でターゲットに)それもやはり、金正恩体制の先行きの短さを、少なくない人々が直感しているからではないか。