人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

「韓国政府に問いたい。韓国政府に必要な人間はどのような人か? 韓国政府が必要とする人間は、韓国という国家にとってどれくらいの価値がなければならないのか? 私 (在中脱北者) のような人間を救出するために、どれだけの資金と人力を消耗するのか? 韓国の利益は一体何で、何を目的としているのか。個人的な利益か、それとも国家的な利益か?」

脱北者が運営している対北放送である自由北朝鮮放送(代表キム・ソンミン)が最近、中国の公安に逮捕されて、じきに北朝鮮に強制送還されるある脱北者の手紙と主張している文章を21日に公開して注目されている。

放送は、この手紙は中国から来た国際郵便だが、差出人の住所が正確に記載されていなかったと述べている。

放送が報道した手紙の内容によれば、この脱北者は一時、韓国の某機関の関係者と連絡を取っていたが、該当機関が自分の期待をないがしろにしたと言って憤慨しているという。放送は、これに関する具体的な内容は明らかにしていない。

放送はこの脱北者が、「私は決して朝鮮に押送されることはなく、それに対する準備を全て終えた。準備は簡単で、解決も簡単だ」と述べているため、強制送還されたら命を絶つ覚悟をしていると伝えた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

手紙を紹介した放送は、「中国で韓国の機関と接触したということは、強制送還の時にひどい拷問を受けることと死を意味する」と言い、「この人は韓国の機関との接触が水泡に帰したため、送還を前に自殺を決心していると推測される」と述べている。

放送はまた、「この人は無気力に、ただ死だけを待っているわけではない」と伝え、「公安当局から受けた非人道的な蛮行と韓国政府の無責任な仕打ちを全世界に話しようとした」と報じた。

さらに手紙は、「世界的に影響を与えているボイス・オブ・アメリカやCNN 、イギリスの BBC、日本のNHKなど多くの放送会社や通信社に手紙を送ろうと思う。権威ある世界のマスメディアや放送に(在中脱北者の)実態を知らせようと思う。国際社会が世論を作って、中国や韓国政府の非人間的な行為に対して圧力をかけなければならないと考えている」とも述べている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

放送は「以前も自由北朝鮮放送宛てに手紙を発送したが、伝達できなかったようだ。全世界に自分の事情を知らせようと決心していると思われる」と伝えた。

この脱北者は国際社会に訴えながら、二度と自分のような被害者が出てはならないと強調している。

手紙はまた、「脱北した人たちは馬鹿ではない。韓国政府と一部の韓国人は、脱北者を馬鹿のように扱おうとしている。誰でも自分の故郷で親兄弟、家族と幸せに暮らすことを願っている。家族を捨てて去ることを望む人はいない。<中略> これから皆さんとその他の意思が通ずる知識人が団結して、私のようなことが二度と起こらないように積極的に努力してほしい」と述べている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

自由北朝鮮放送のキム・ソンミン代表は、「手紙を送ってきた脱北者の住所がはっきりと分からないため、具体的な支援は現状では難しい」と言いながらも、「政府と国際社会に、北送される脱北者たちの現実を訴えて、この人たちの強制送還を阻むために最善を尽くしたい」と話した。