軍事情報分析会社のIHSジェーンズ(英国)は22日、北朝鮮が弾道ミサイル潜水艦を隠せる新たなドックを建設している、とする衛星写真を公開した。
写真は今年5月に撮影されたもので、同社は、東部の新浦(シンポ)にある造船所から2.25キロ南の地点に、潜水艦2隻を収容できるドックを新たに建設していることが確認されたとしている。
新型艦も建設中
また、新浦は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を繰り返している「新浦級」(2000トン)ミサイル潜水艦の母港だが、ドックは同級よりも大型の潜水艦を収容できるサイズだという。
韓国の聯合ニュースによれば、北朝鮮は現在、SLBMを3発搭載できる3000トン規模の新型ミサイル潜水艦を開発中だ。新浦級は1発しか搭載できず、事実上、実験用に特化されたものと見られており、SLBMが完成すれば、新型潜水艦が運用の主力となる可能性が高い。ドックの建設も、新型潜水艦開発との関連が疑われる。
ドックの建設は2009年~2012年の間に始まったとみられており、北朝鮮が現在、建設中の軍事施設のなかでは最大規模だと見られるとしていう。