RFAに対し、平安南道(ピョンアンナムド)の40代女性は次のように打ち明けた。
「北朝鮮で一二を争う特殊部隊、軽歩兵旅団の兵士たちが、平壌市内の住宅団地『黎明通り』の建設工事に投入された。一般部隊と異なり、特殊部隊の兵士が建設工事をやらされることは、今までなかった。この命令を下された指揮官たちは、顔に泥を塗られたと怒りを露わにしている」
かつて軍は「先軍政治」をいいことに、「馬賊」と呼ばれるほど傍若無人に振るまい、民間人から恐れられていた。平安南道と中国と往来する50代の北朝鮮女性によると、90年代中盤ごろから、兵士たちが道路を塞ぎ、トラックに積んであった家畜を持ち去るなど、略奪行為が頻繁に起きるようになっていた。