国連人権理事会は8日、新しい北朝鮮人権報告者に、トマス・オヘア・キンタナ氏を任命した。任期は8月1日からの1年間で、最長6年まで延長できる。キンタナ氏は2014年まで6年間、ミャンマー人権特別報告者を務めた実績があり、今回も長期間の活動が予想される。
飛行機から突き落とし…
前任の特別報告者でインドネシアの検事総長出身のマルズキ・ダルスマン氏は、国連の「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の設置と、2014年2月のCOI最終報告書公表を主導。北朝鮮における凄惨な人権侵害の実態を世界に知らせた上で、金正恩氏ら国家指導部に対し「人道に対する罪」を問う法的プロセスの端緒を開いた。金正恩体制にとって、憎んでも憎みきれないほどの仕事を成したと言える。
(参考記事:金正恩氏は「人道に対する罪」で破滅の瀬戸際にある)後継者となったキンタナ氏は今後、どのような方向性を持って活動を行っていくのだろうか。韓国メディアが報じた彼の経歴の中に、ヒントがあるように思える。