2013年10月には、国防委員会の庁舎新築の工事現場が崩壊し、80人が死亡。また2014年11月には、平壌市内の23階建てマンションが突然崩壊し、450人以上が犠牲となった。鉄道でも、平壌と東海岸の羅先(ラソン)を結ぶ平羅(ピョンラ)線で、超満員の客車が谷底に叩き付けられる事故が発生。川の水が血で赤く染まったとも言われる。
(参考記事:死者数百人の事故が多発する北朝鮮の「阿鼻叫喚列車」)しかし最も過酷な環境に置かれているのは、やはり政治犯収容所に捕らえられている人々だろう。単なる強制労働だけでなく、核実験場で放射線防護服も与えられないまま、「被ばく労働」させられているとの情報もある。
(参考記事:北朝鮮、核施設で「強制被ばく労働」させられる政治犯たち)しかし金正恩体制としては、自ら進んで強制労働を廃止することなど不可能なのではないか。