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ロシアで北朝鮮の外交官が行方不明になっていると、ロシアのインターファクス通信が報じている。すでに脱北したとの報道もある。

サンクトペテルブルクの警察当局によると、行方不明になっているのは北朝鮮大使館通商経済事務所で勤務する40歳の3等書記官で、氏名は明らかにされていない。書記官は今月1日正午ごろ、公用車に乗ってオフィスを出てから同僚や家族との連絡が取れなくなった。

大使館が警察に通報し、協力を要請したのは6日夜になってからのことだった。

一方、サンクトペテルブルクのインターネットメディア、フォンタンカは、独自取材の結果、同書記官がすでに出国したと伝えている。

キム・スンチョルもしくはキム・チョルソンという名前のこの書記官は、1日正午ごろ、行き先を告げずにフォルクスワーゲン「Polo」の公用車に乗り、市内中心部のワシリエフスキー島ナヒモヴァ通り7番地にある事務所を出た。

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その翌日の2日、彼はプルコボ空港に向かったことが道路上の監視カメラで確認されている。そして、19時45分発のベラルーシ国営ベラヴィア航空946便に妻、息子と共に搭乗、ミンスクに向かった。その後、西ヨーロッパに向かったものと思われる。チケット購入は、離陸のわずか3時間前のことだった。

大使館からの通報を受けて警察当局は、連邦保安庁(FSB)関係者の同行のもとに慎重に捜査を進めている。書記官のモルスカヤ・ナベレジュナヤ通り9番地の自宅を訪れたが、もぬけの殻だった。また、携帯電話の電源も2日朝から切れていることを警察は確認している。

警察当局は通報が遅れたことについて、大使館のユン・ジョンホ1等書記官に問い合わせたが、明確な答えは得られなかったという。