北朝鮮が、インターネットのカジノサイトを運営して年間872億円もの資金を稼いでいると韓国の専門家が主張した。韓国の聯合ニュースが報じた。
同ニュースによると、韓国軍の情報捜査機関、国軍機務司令部は7日、「第14回国防情報保護・暗号カンファレンス」を主催した。同司令部のチョ・ヒョンチョン司令官は、あいさつのなかで、「北のサイバー戦のパターンは徐々に進化して大胆になっており、対象も民・官・軍の全てに拡大している」と述べた。
東南アジアなどに拠点
カンファレンスのなかで、発表者の自由民主研究院のユ・ドンヨル院長は「北朝鮮は、サイバー賭博の運営や賭博プログラムの開発、および販売などで年間1兆ウォン(872億円)相当の収益を上げている」と指摘した。
ユ氏によると、北朝鮮の海外のサイバー拠点は中国と東南アジアを中心に数十カ所あり、偵察総局とIT関連部署が海外拠点を運営しているという。
さらに、「北朝鮮のサイバー拠点は、普段は貿易会社を装いながら、賭博サイトの運営や賭博プログラムの製作を通じ利益を上げている。攻撃指示が出ればサイバー攻撃を行う」と説明した。