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北朝鮮当局が住民に対して行っている思想教育の最新資料が公開された。

資料は、北朝鮮人権活動を行っている韓国のキリスト教系NGO「北韓離脱住民文化福祉振興院」が入手、韓国の国民日報に提供した。

朝鮮労働党出版社が、今年5月に発行したこの資料の題名は「党の方針について(1):南朝鮮傀儡逆賊一味は徹底した米帝の走狗、民族反逆者たちだ」。

全20ページで、2ページから7ページまでは「南朝鮮傀儡逆賊一味は徹底した米帝の走狗だ」、8ページから20ページまでは「南朝鮮傀儡逆賊一部は、極悪な売国奴民族反逆者たちだ」というタイトルで、韓国の政党を激しく批判している。

資料には学習期間と時間、学習方法も記載されている。幹部は6月第2週に1時間30分の講義を、党員および勤労者は5月下旬に1時間の講義を受けるように指示されている。

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また、学習方法は「今の南朝鮮傀儡逆賊一味が行っている反共和国謀略策動と無分別な核戦争策動に対して、具体的な実例を挙げて、中身のある講義にすべし」となっている。

NGO関係者によると、この資料は最近脱北した地下教会(当局の目をかいくぐって運営されているキリスト教会)関係者が持ちだした資料の一部だ。

北朝鮮では、住民を動員して、こうした政治学習を頻繁に行っている。理由なく欠席すれば、総和(総括)で批判され、処罰される可能性もあるため、嫌々ながらも出席する。

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しかし、多くの住民は出席しても、話をろくに聞かず、信じない。また、商売が忙しいからと幹部にワイロを渡して欠席を認めてもらう住民もおり、形骸化が進んでいると言われている。