「敬愛する金正日将軍様は、世の中で一番貴重な存在も人民で、一番力が強く賢い存在も人民とおっしゃりながら、人民を無限に貴く思い愛しておられる」
北朝鮮のインターネット宣伝媒体、「我が民族どうし」が12日、「将軍様の座右の銘」という記事で、金正日が人民の利益を擁護して実現することを生涯の目標として掲げ、10大人民観を持って人民のために服務していると主張した。
同媒体は「(こうしたことを)崇高な理念とみなして、人民のためにご自身のすべてを捧げておられる方が私たちの将軍様」と伝えている。
また、金日成が「金正日同志の人民に対する果てしない愛は、人民を天のように信じて先生として敬い、人民たちと喜びも悲しみも共に分かち合い、運命も共にする崇高な人民観から流れ出ている」と語ったことを紹介した。
さらに、金正日は「かつて現地指導の途中に、山間地帯の稲作の方法について教えてくれたある農民と、痛み止めの薬として使われる「チョクドゥリ草」の特徴について説明した1人の学生のことを思い出しながら、あの人たちはみな、自分に貴重なものを学ばせてくれた先生たち」と話したと伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面特に、金正日が人民を先生と呼んでいる理由について、「人民大衆が誰よりも現実をよく知っている豊かな経験を持っているため」と言ったと伝え、「(金正日は)人民大衆の愛される息子になるために、生涯頭を下げて人民から学ぶ決心であり、これが私の座右の銘という意味深いお話をなさった」と強調している。
媒体はまた、「実に偉大な首領様の以民為天の思想を、そのまま体現なさった敬愛する将軍様は、人民大衆を天のように信じてあらゆるものを人民大衆に基づいて、1つの路線と政策を立てても徹底的に人民大衆の意思と利益を反映する真の人民の指導者」と主張した。
また、金正日の10大人民観として、彼の最大の念願は自主性が実現した人民の楽園の建設、最大の喜びは人民の幸せ、最大の苦しみは人民の不幸、最大の怒りは人民の尊厳と利益に対する侵害と説明している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面だが国連はこの媒体の主張とは異なり、北朝鮮は世界で一番深刻な人権弾圧国の1つであると指摘しており、毎年人権改善を要求する決議案を採択している。
2004年から北朝鮮内で活動している国連の傘下機関や人権団体及び、外部の専門家の意見を基に、北朝鮮の人権の実態を調査しているウィティット・ムンタボン国連北朝鮮人権特別報告官は、9月4日に提出した国連総会の報告書で、食糧不足や政府が行っている公開処刑、拷問と広範囲にわたる抑圧などについて言及し、北朝鮮の人権状況は「非常に悪い」と明らかにした。
ムンタボン報告官は、北朝鮮政府に「別の場所に亡命しようとする人の処罰の禁止、公開処刑の中止」などを含む人権に対する改善案を要求して、国際社会にも北朝鮮が「先軍政治」の代わりに「人民優先の政治」を選び、市民の基本的な自由を保障するように圧力をかけるよう促している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮は、バラク・オバマ大統領が長年北朝鮮の人権を研究してきたロバート・キング前アメリカ下院外交委員会局長を、北朝鮮人権特使に指名したことに対しても、内閣の機関紙である民主朝鮮で6日に「反共和国圧殺政策」と反発している。
[以下は北のメディアが伝えた金正日の’10大人民観’]
1. 最も熱烈に崇拜する「神様」は人民
2. 最も高く尊敬する先生は人民
3. 最も力が強い存在は人民
4. 最も才狽ェある創造者は人民
5. 最も強い武器は人民の一致団結
6. 最大の念願は自主性が実現した人民の楽園の建設
7. 最大の喜びは人民の幸せ
8. 最大の苦しさは人民の不幸
9. 最大の怒りは人民の尊厳と利益に対する侵害
10. 最も愛する座右の銘は「人民のために服務する!」