李明博大統領と鳩山由紀夫首相が9日午前、青瓦台で首脳会談を行い、北朝鮮の核問題や日韓関係の新しい発展方向など、両国間の懸案について議論した。
両国首脳は特に、北朝鮮の核問題と関連し、李大統領が提案した「グランドバーゲン」国zについて共感して、日本の拉致問題も北朝鮮の核問題の解決に向けた包括的議論に含めるべきという点で意見の一致が見られた。
李明博大統領はこの日、日韓首脳会談後の共同記者会見で、「両首脳は北朝鮮の根本的な態度の変化が必要という点で意見を共にした」と述べ、「このために両国は国連安保理決議を忠実に履行すると同時に、対話の門を開いておき、北朝鮮が6カ国協議に速やかに復帰するように外交努力を続けることにした」と明らかにした。
李大統領はまた、「私たち2人の首脳は、北朝鮮の核問題について長い間続けて来た過去の交渉パターンが繰り返されないように、根本的かつ包括的な解決方案が必要という点に共感して、このために一括妥結（Grand Bargain)方案に対してその他の6者参加国と緊密に協議することにした」と語った。
鳩山首相も記者会見で、李明博大統領が主張しているグランドバーゲン方案は非常に正確で正しい方案だと考えていると支持する意思を明らかにした後、北朝鮮の核や弾道ミサイルの開発に対して、一括的かつ包括的に問題を把握して、北朝鮮の具体的な行動が見られない限り経済協力をしてはならないと強調した。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面鳩山首相はさらに、日本には拉致問題があるが、この拉致問題は韓国にもやはり同様の種類の人権問題があると伝え、（李大統領は）包括的解決パッケージの中に、拉致問題も当然入っているという話もなさり、本当にありがたかったと謝意を表した。
「グランドバーゲン」国zは北朝鮮が核を放棄すれば、同時に体制保障と国際支援が行われるという一括妥結方案であり、ここに拉致問題が含まれるということについては今回の首脳会談で初めて言及された。
一方、李大統領は北朝鮮が6カ国協議に復帰する展望について、「北朝鮮が6カ国協議に出なければならない雰囲気が国際社会で形成されている」と述べ、「北朝鮮が米朝会談を通じて6カ国協議に出るという可能性を確信している」と明らかにした。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面特に、「北朝鮮は私たちが提案した問題に対して深く検討すると見ている」と言い、「北朝鮮が核を放棄する道を開くことであり、これが私たちにできる最後の道だと北朝鮮も見ているだろう」と語った。
日韓関係については、「本人は鳩山首相が過去を直視する中に、真正性と開かれた心で日韓関係を未来指向的に発展させようという立場を明らかにしたことを高く評価して、私たち両首脳は今後、近くて近い日韓関係の発展のために緊密に協力していくことになった」と伝えた。
日韓首脳はこの日午後、北京に出国して10日に胡錦濤中国国家主席と韓中日首脳会談を持つ。この席では温家宝首相が訪朝の内容を日韓首脳に説明すると見られる。3国間の立場が最終的に調整されれば、今年で10年目となる韓中日首脳会談を記念して採択される予定である共同文書に、北朝鮮の核問題の解決に向けた原則が含まれるとも予想されている。