中国浙江省の寧波、陝西省の西安の北朝鮮レストランの従業員の集団脱北に続き、遼寧省丹東の工場で働いていた北朝鮮出身の女性従業員8人が脱北したとの未確認情報が出回っている。

そんな中、北朝鮮当局は海外で働く労働者に対する思想教育の強化で対応している。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

家族からも隔離

中国の工場で働く北朝鮮労働者の多くは、正式な労働ビザを取得していない。「中朝ビザ免除協定」は、公務旅券の所持者に30日以内のノービザ滞在を認めているが、これを悪用しているのだ。

月に1回、出国と入国を繰り返す、いわゆる「ビザ・ラン」を行うことで、滞在期間が自動的に延長されるのだ。

中国の対北朝鮮情報筋によると、労働者たちは滞在期間の満了日の朝、集団で川向うの北朝鮮・新義州に出国し、当日の午後、遅くとも翌日までには中国に戻っていた。ところが、今では戻るのが3日後になっている。その理由は、北朝鮮当局が労働者たちに思想教育を施しているからだ。

雇用主は大迷惑

新義州に到着した労働者は、旅館の部屋に隔離された上で、脱北防止用の思想教育を受ける。その間は、実家の家族に連絡を取ることも、プレゼントを渡すことも許されない。

中国の別の情報筋によると、北朝鮮労働者が中国に戻るのが遅くなったことに、中国の雇用主は不満を抱いている。3日に渡って働き手がいなくなるからだ。だからと言って、3日間だけ別の人を雇うわけにもいかず、労働者たちが帰ってくるのをただ待つしかない状況だ。

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