ユ・ミョンファン外交通商部長官が、「単純に北朝鮮が6カ国協議に戻って来るからといって、国連安保理の制裁決議の履行が中断したり、保留されることはないだろう」と8日に語った。
ユ長官はこの日、ソウルの外交部庁舍で開かれた内外信のブリーフィングで、「北朝鮮が6カ国協議に復帰する条件として、安保理の対北制裁決議の緩和や解除を言ってくる場合、どのように対応するのか」という質問に対してこのように答えた。
また、「2006年に北朝鮮が1回目の核実験を行った後、安保理の次元で制裁決議案が採択されたが、北朝鮮が6カ国協議に戻ったため制裁は履行されなかった」と述べつつも、「2回目の核実験の後に採択された国連決議は、北朝鮮が単に対話に戻って来るということだけで解除されたり中断することはないだろう」と説明した。
さらに、「これは韓米のみならず日本や中国、ロシアも同意した立場」と述べ、「2回目の核実験以後の(国際社会の)変化がまさにこれである」と強調した。
中国の対北援助が国連の制裁決議に違反する可能性と関連しては、「中国は6日夕方に温家宝首相の訪朝の結果全般を、外交経路を通じて韓国側に公式に説明した」と伝え、「中国側の具体的な説明については公開して明らかにするのが難しいが、中国が安保理決議1874号を忠実に履行しているという立場には変化がない」と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ユ長官は「参考までに、1874号は人道支援と開発の協力は除外している」と述べ、中国の今回の対北援助が人道支援に基づくものであれば、国連制裁に違反することにはならないと婉曲的に表現した。
政府が最近釜山新港で、北朝鮮と係わっている疑いがあるコンテナを検索したことについては、「国連安保理決議1874号の履行の過程の1つと考えたら良いだろう」と言い、「早いうちに関係機関から発浮ェあるだろう」と明らかにした。
ユ長官はまた、「対北制裁は制裁自体が目的なのではなく、北朝鮮が再度6カ国協議に戻って来るようにして、非核化のための後戻りできない措置を取るように促すという目的がある」と述べつつも、「(対話の局面でも)国連安保理の決議を意図どおり忠実に履行するように、5者間で継続して調整することになるだろう」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方でユ長官は、「国際社会が安保理決議の履行を続ける中、北朝鮮は対話の用意があると表明しながらも、核開発活動を続ける二重の態度を見せている」と述べ、「こうした中、(韓国政府は)関連国と協議して、6カ国協議を通じて北朝鮮の完全な非核化を推進するという立場を再確認した」と明らかにした。
特に、「中国の温家宝首相の訪朝後に北朝鮮が明らかにした、核問題に関する立場に関心が集まっている」と述べ、「北朝鮮の真意がまだ不明であるため、5者協議の重要性が更に増すと思われる」と強調した。