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ちなみに、慈江道(チャガンド)は、WFPによる食料配給の監視調査が認められず配給を行わなかったため、今回の調査対象からは除外されているが、両江道と地理、気候の条件が似ているため、状況はさほど変わりないものと思われる。

報告書では、北朝鮮国民全体のタンパク質と脂肪摂取量が国際基準の70~85%に過ぎないとし、市場や農作物へのアクセスが限られる地方ほど栄養状態が悪いことが明らかになった。

アジアで唯一の例

山間地帯のため稲作のできない両江道は、2002年の調査でも咸鏡北道・南道と並んで最も食糧事情の悪い地域であると指摘されているが、他の地域でも食糧が突如不足することがある。穀倉地帯で栄養失調の子どもの割合が全国平均より低い黄海南道でも、2012年春に大飢饉が発生し、多くの餓死者を出した。