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北朝鮮国内で、金正日政権に非友好的な‘敵対階層’の割合が増えていると、アメリカの国防分析研究所の朝鮮半島専門家であるオゴンダン博士が主張した。

博士はアメリカの非営利団体、‘外交政策調査研究員’のウェブサイトに最近載せた、‘北朝鮮:自由の最下点’という論文で、“北朝鮮では厳格な社会階層制度によって、すべての人が51の階層に細分化されていたが、食糧難が深刻になり、今は3つの階層に簡素化された”と語った。

オ博士は3つの階層は ▲金正日に忠誠心のある階層 ▲特別に政権の信頼を受けない理由がない一般階層 ▲‘疑わしい家庭’出身や、戦力を持っている‘敵対階層’に分けられると述べた。

更に、“金正日に対する忠誠心がある階層と一般階層が全体の人口に比べて以前より多少減った一方、敵対階層は25%から40%に増えた”と説明し、“‘敵対階層’から身分が上昇することは珍しいが、政治的な罪を犯して‘敵対階層’に転落する事例はよく見られる”と指摘した。

オ博士は1997年に韓国に亡命した黄長ヨプ前北朝鮮労働党国際書記のケースを例にあげて、“北朝鮮に残した妻は自殺し、直系の家族と親戚、友達、同僚はすべて身分を下げられたり収監または殺害された”と説明した。

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博士は“黄氏の側近の中で殺害された人だけでも数千人に達する”と述べ、“甚だしくは、杖を持って門を開いてあげた人まで粛清された”と付け加えた。

オ博士は北朝鮮社会を王政社会・全体主義国家と規定し、“北朝鮮の軍事力は最も致命的で、今後も軍事開発は止めないだろう”と分析した。

また、“北朝鮮社会は中から腐敗している。しかし、政権はまだ長く堪えることができる”と述べ、“その間、国民は無惨に苦痛にあっている”と批判した。更に、2万人の核心幹部だけが政権を支持していると語った。

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博士は“金正日は党・政・軍をすべて掌握している”と述べ、“軍は金正日を保護する機関、党は金正日の実務機関、政府は金正日の命令を遂行する機関に過ぎない”とも説明した。

“ラジオの周波数も固定…教化所に連行されても外国放送を聴取”

オ博士はまた、北朝鮮ではすべての種類の言論を統制していると指摘した。

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博士は“北朝鮮にあるすべてのラジオは‘朝鮮中央通信’に周波数が固定されていなければならず、放送を聞かないという選択権もない”と述べ、“北朝鮮の住民たちは毎週集会に参加して、その週の放送内容に対する政府の質問に答える用意ができていなければならないから”と説明した。

更に、“‘ボイス・オブ・アメリカ’や‘ラジオ・フリー・アジア(RFA)’のような外国放送を聴取して摘発されれば、その事実が政府によって記録されて、その後また摘発されれば、政府の監視を受け、3回目に摘発されたら教化所に収監される可能性がある”と明らかにした。

しかし、“住民を取り締まる警察までも外国放送を聞くため、彼らを賄賂で買収することが易しくなっている”と言い、“したがって、住民は教化所に引かれて行く危険を冒して外国放送を聴取する”と説明した。

オ博士は更に、“外部の人が北朝鮮の住民に近付くことができない状況で、国際ラジオ放送を公共外交に活用することで、北朝鮮の宣伝活動に対応しなければならない”と主張した。

更に、“国際ラジオ放送と異なる言論媒体を通じて、アメリカ人は個人的に慈善の精神が強く、北朝鮮の住民がアメリカに行くことを歓迎するはずだというメッセージを伝達しなければならない”と提案した。

また“韓国政府は韓国に到着した脱北者に対する待遇を改善して、脱北者が北朝鮮に残っている家族と連絡できるように助けなければならない”と語った。