この時は、販売行為よりも、ドラマが故金正日氏に関する最高機密スキャンダル、「喜び組」を描いた内容が問題になったようだ。
(参考記事:銃殺の悲劇も…北朝鮮「喜び組」スキャンダル)こうしたなか、最近ではノートテルよりコンパクトで電力消費も少ない「MP5プレイヤー」までもが、北朝鮮庶民の間に出回りつつあるという。DVDは再生できないが、ソフトを保存するマイクロSDカードは、非常に小さく、取り締まりを簡単に逃れられるからだ。
娯楽が少ない北朝鮮で、こうした韓流ドラマなどの裏コンテンツの視聴は、ささやかな楽しみといえるが、北朝鮮当局は、一切容認しない。そして、今後も認めることはないだろう。建国以来、「北朝鮮の社会主義体制が韓国よりも優位である」と主張し、「南朝鮮(韓国)は飢餓と貧困にあえぐ生き地獄」と宣伝してきた偽りのプロパガンダが、根底から崩れるからだ。
とはいえ、北朝鮮の「偽りメッキ」も既に剥がれつつある。