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地域別では、ロシアが61人で最も多く、中東やアフリカでは46人だ。死因別では、脳出血、心臓麻痺などの病死が最も多く、次いで労災事故、風土病の順だ。

海外に派遣された北朝鮮労働者の数が5万人だとすると、2015年の1万人あたりの死亡者は16人となる。これを国際労働機関(ILO)の2013年の資料と比較すると、英国の320倍、米国の53倍、中国、ロシアの16倍、アフリカ諸国の8倍と異様に高い数値を記録した。

とりわけ今年1月から4月までの死者の数は32人に達し、このまま推移するなら昨年1年間の80人より遥かに多くなり、死亡率はさらに高くなる。

死亡者急増の背景には、今年開かれた朝鮮労働党第7回大会があるものと思われる。当局は「大会開催に必要」との理由で、海外で働く労働者に払わせる上納金の額を増やした。