中朝国境の貿易拠点、遼寧省丹東市。そこから車を走らせること数十分で「河口景区」と呼ばれる地域に到着する。鴨緑江や周囲の山々を眺めながら食事を楽しめる食堂が立ち並ぶ。春には桃の花が満開となる風光明媚なところだ。

デイリーNK取材チームは先月末、この河口景区を訪れた。ボートを借りて鴨緑江の向こうの北朝鮮の様子を観察するためだ。

対岸は平安北道(ピョンアンブクト)の義州(ウィジュ)郡、朔州(サクチュ)郡、塩州(ヨムジュ)郡に当たる。国境警備隊31師団の管轄区域だ。

国境警備隊には、出身成分がよく、思想的に問題のない兵士が配置されると言われていたが、それも昔の話のようだ。

中朝国境を流れる鴨緑江のほとりに立つ北朝鮮の国境警備所。(撮影:デイリーNKソル・ソンア記者)
中朝国境を流れる鴨緑江のほとりに立つ北朝鮮の国境警備所。(撮影:デイリーNKソル・ソンア記者)

我々の乗ったボートが北朝鮮まであと数メートルのところまで近づくと、20代に見える兵士がニコニコしながらやってきた。ボートに同乗していた観光客が韓国語で話しかけた。「こんにちは。私たちは同じ民族です」

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