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北朝鮮の航空会社、高麗航空が7月1日から平壌ー北京路線を週4便から5便に増やすことが明らかになった。

高麗航空のJS151便と152便は、月、火、木、土の週4便の運航だったが、同社はホームページで7月1日から金曜日の運航を始めると発表した。この便は乗客の減少に伴い、一時的に運休となっていたものと思われる。

この便に使われる機材は142人乗りのツポレフ204となっているが、航空情報専門サイトのFlight awareによると、68人乗りのアントノフ148が使われることもしばしばある。乗客の数に合わせて、臨機応変に機体を変更しているようだ。

韓国の制裁が影響

ちなみに金曜日には中国国際航空の北京ー平壌便が運航されている。

使われる機材は128人乗りのボーイング737-700。高麗航空の金曜便が運休になっていたのは、供給過剰によるものと思われる。この便も昨年10月から週3便から2便へ減便している。

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今回の高麗航空の増便を「北朝鮮を訪れる観光客の増加によるもの」と見る向きもあるが、中国人観光客は減少が伝えられている。韓国政府の対北朝鮮独自制裁が、中国の旅行業界に影響を及ぼしていることが一因だ。

聯合ニュースによると、韓国政府は、自国へのビザ申請代行業務を行っている中朝国境地域の旅行会社123社を対象に調査を行った。その結果、52社が北朝鮮ツアーを扱っていることが判明し、代行業務の中止を通告。これを受け、45社が北朝鮮ツアーの取り扱いを中止したのだ。

キューバに貸与

取り扱いを続けている丹東の旅行会社関係者によると、北朝鮮ツアーへの申し込みは今年3月以降ほとんどない。

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高麗航空は今年に入り、黒竜江省のハルビン、山西省の太原、山東省の済南と平壌を結ぶチャーター便を何度か運航しているが、いずれも一時的なものだ。

航空機専門サイト「フライドレーダー24」によると、高麗航空が所有する4機の航空機のうち、ツポレフ204(機体番号P-63)は、キューバのクバーナ航空に6月18日、19日の両日貸し出された。このことからも、観光客の減少が窺い知れる。