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最近、北朝鮮政府は国境地域で外部に情報を伝える行為を取り締まるため、月の所得より高い生活水準を享受している人に対して、集中的な監視と調査を行っていることが分かった。

咸鏡北道の国境の町に居住する内部消息筋が30日、“4月末から中央党の非社会主義グループ(検閲団)が、内部の情報の流出を阻むための検閲を始めた”と伝えた。

消息筋は“最近、中国に親戚訪問に行って来た人や不法越境者(脱北者)らのうち、韓国やアメリカの情報機関と連携して工作金をもらって、北朝鮮の国家情報を外国に売り込んだ人を隅々まで捜し出すようにという指示が伝わった”と語った。

こうした措置は、韓国に定着した脱北者や外部団体から経済的な助けを得る国境地域の住民たちが、北朝鮮の内部消息を外部に伝えているという、北朝鮮政府の判断によるものと思われる。

北朝鮮政府は去年の11月にも、国境警備隊を対象にした講演要綱で、’情報を売り込むことは国を売り込む行為’と規定し、清算を公表している。

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当時の教育資料では、“金儲けの浸透は党、国家、軍事的秘密を抜き出そうとすることにある”と述べ、“敵は最近、不純・異色分子をお金で買収して党、国家、軍事秘密を抜き出すために、ありとあらゆる手段と方法を使っている”と非難した。

消息筋は“このグループは市の人民委員会に別途の事務室を置いて、すべての世代に対する検閲を行っている”と言い、“今回の検閲はすべての世代を訪問して、自分の所得に比べて生活が富裕で高級生活必需品を持っている人々を集中的に調査する方法で行われている”と伝えた。

更に、“該当の人民班長が先頭になって各家庭を訪問し、所属の職場、月の所得、生活の水準などを把握している”と述べ、“疑わしい人は人民委員会のグループの事務室に連れて行き、集中的に追及する”と説明した。

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このため、検閲にかからないために、家にある家電製品と生活用品を他の家に移すという、笑いごとではない事態もおこっているという。消息筋は“甚だしくは法機関(検察や保衛部、安全部)で働く人の家でも電気釜やガスレンジ、天然色(カラー)テレビなどを隠すために大騒ぎしていた”と伝えた。

消息筋は“このグループは2004年から現在まで行方不明の人、居住地が定まっていない人、無職の人を探し出す仕事も同時に行っている”と付け加えた。