第21回南北長官級会談の2日目である30日、北側が初めて北朝鮮に対する米の借款の提供に関して、南側の約束の履行を促したと伝えられた。
ソウルのグランドヒルトンホテルで開かれている長官級会談で、南北は午後2時30分から約30分間、首席代表の接触の場を持った。この席で北側は米の借款の提供の問題に関し、”合意されたとおり約束を守らなければならない”と主張した。
キム・ナムシク統一部広報管理官は、“双方が(第1回全体会議)の基調発言をしたことについて、補充・説明の敷衍があった”と述べ、“具体的な内容について協議されたことはなく、実務接触などを通じてこうした部分を協議していく”と明らかにした。
韓国政府はこれに対して、北朝鮮の2・13合意の履行によって、米の借款の提供の時期を調節する可能性があるという立場をとっている。しかし、今回の会談では、米の借款の提供に対する意志は確固としているという論理で北側を説得しょうとしている。
北朝鮮に対する米の借款に関し、第13回南北経済協力推進委員会で、韓国政府は米の借款(40万t)を5月末から支援することで合意した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、この日午前に行われた第1回全体会議で、イ・ジェジョン統一部長官は、“朝鮮半島の非核化の努力は朝鮮半島の平和の礎になるという点から、2・13合意の迅速な履行が必要だ”と強調したと、韓国側のコ・キョンビン会談代弁人が伝えた。
これに対して、北側の団長であるクォン・ホウン内閣参事は、“2・13合意の履行が遅延する理由はアメリカのため”と言ったと伝えられた。
また南側は、全体会議で朝鮮半島の平和の定着と、南北の民族経済共同体の形成のために、南北国策研究機関の専門家たちが参加する共同会議を提案した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これ以外に、 ▲国防長官の会談の開催 ▲鉄道の段階的開通 ▲国軍捕虜.拉北者問題の実質的な解決の模索などを提案した。
北側は基調発言で、2000年の6.15首脳会談以後、南北関係に進展があり、冷戦の旧態も消えていると評価した。しかし、民族問題の解決に外勢の圧力を排除し、未だに残っている冷戦の氷場をとり除かなければならないと強調した。
北側は現在まで残っている冷戦の旧態で、‘韓米合同軍事訓練’と、‘国家保安法’ などを並べて、“相手を刺激して南北関係を危うくさせる行為に対して、(韓国政府の)‘責任ある措置’が必要だ”と主張した。