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北朝鮮の改定憲法から「共産主義」という単語が削除されたことに対して、その意味は何だろうかと聞いたり答えたりすること自体が、一言で無意味なことである。

北朝鮮は何か「意味」のようなものを重視する所ではなく、金正日の絶対権力だけを重視する所だからだ。そこでは金正日が憲法の上にいて、憲法は金正日の唯一絶対権力を永久化するための下位の飾りものであると同時に、小道具であるにすぎない。

北朝鮮では法律というもの自体に、金正日に関する限り何の拘束力も無い。「首領が憲法に基づいて何をする」ではなく、「憲法が首領の意思に合わせて何をする」ということだ。

そのような「自分勝手」に対して、ここの法律の常識に基づいて、「北朝鮮の改定憲法の意味は何だろうか?」 などと問うこと自体が、実におかしなことである。

マルクスが墓で目覚めたら、金正日を果たして「科学的社会主義」の一員にしてくれるだろうか。99%…いや、間違いなく100%「ダメ(noway)」と言うだろう。

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すでに滅びてしまった共産主義の軸にも入ることができない、一種のマフィア軍閥だからである。1960年代末に金日成の偶像化が始まった頃、北朝鮮のすべての図書館と家庭にあったマルクス-レーニン主義の書籍が、禁書という烙印を押された。トラックが町を走り回り、マルクスとレーニンの書籍を全て押収して運送して行ったという。

それでは、最初に黄長ヨプ氏が作った「人間中心主義」はどうなったのだろうか。黄長ヨプ氏は、金正日がそれを「首領絶対主義」で横領して行ったと話している。そうであれば金正日は、今度はそれを「先軍政治」でもう一度横領しようとしているのだろうか。

北朝鮮の改定憲法−それは「金正日偶像化」の臨終の始まりであると同時に、フィナーレと言える。