これらのうち、韓進グループの系列会社である大韓航空とSKの子会社であるSKネットワークスは、韓国軍と米軍から軍用機の整備事業やコンピュータシステムに関する事業を請け負っている。この2社からは4万2608件の文書が盗み出されており、その中にはF-15戦闘機の整備マニュアル、翼の設計図、MUAVの部品の写真などが含まれていた。
ただ、F-15のエンジン設計図や制御システムなど、戦闘機の核心技術は流出していないという。
北朝鮮は1~3回目の核実験の後、いずれもサイバー攻撃を行っていた。今年1月の4回目の核実験後にも、SNSを通じて韓国要人に「ハニートラップ」――美女を装ってアクセスするサイバー攻撃をしかけ、まんまとカモをものにしている。
(参考記事:韓国要人に「美女攻撃」…北朝鮮サイバー部隊)韓国警察庁はこうした経験もあって、予防的な捜査に着手したわけだが、韓国ではかなり前から北朝鮮のサイバー攻撃に対する警戒が呼びかけられているのに、被害は減少するどころか、拡大する一方だ。