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民間人の身分に偽装し、中東に労働者として派遣される朝鮮人民軍(北朝鮮軍)兵士が増えているという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が10日、匿名の現地消息筋の話として報じた。

この消息筋によれば、「中東に進出している北朝鮮の建設会社であるナムガン建設とチョルヒョン建設を通じ、現地に派遣されてくる北朝鮮軍人の数が最近2〜3年の間に大幅に増えた」という。

「給料タダ」が魅力

たとえば、ナムガン建設はクウェートに800人、カタールに750人の労働者を派遣しているが、全員が工兵隊所属の20代の兵士たちだ。クウェートで働く北朝鮮労働者の数は合計3200人とされ、兵士の割合の大きさがわかる。

北朝鮮が兵士を中東に送るようになったのは、軍の命令として派遣すれば賃金を払わずに済み、現地でも軍紀に従うため、統制が楽だからだ。

ただ、北朝鮮から派遣された一般労働者にとって、彼らはありがたくない存在のようだ。職場を奪われることがある上に、血気旺盛な若い兵士たちが傍若無人にふるまうのを嫌い、接触を避けているという。