米軍は今年に入って初めて、戦闘任務に当たる地上部隊への配属を女性に認めたこともあり、EIB資格試験の合格者はまだ出ていない。
チョン中尉は、テコンドーと柔道の有段者(いずれも3段)で、2012年に韓国の全国女子新人ボクシング選手権大会で3位に入賞した格闘技の「猛者」でもある。
ところで、韓国軍と対峙する北朝鮮軍(朝鮮人民軍)はどうか。
北朝鮮では、高射砲中隊や海岸砲中隊など、女性だけの独立中隊が存在し、その精勤ぶりが官営メディアで持ち上げられることも多い。そうすることで国民に対し「我々は皆、国防を担う兵士である」との意識を植え付けようとするわけだ。
ちなみに、金正恩党委員長の寵愛を受ける北朝鮮版ガールズグループの「モランボン楽団」の美女たちは、軍将校としての階級を持っている。団長で、金正恩氏の元恋人とも言われる玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏の階級は大佐だ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一般的な実態としては、北朝鮮女性はかなりの割合で、高校を卒業し大学に進学ができない場合に軍に志願入隊する。家計が苦しく「口減らし」のためである例も多いが、いきなり農場に配置され、生涯を田舎で暮らす人生に抵抗するためでもある。軍に入れば、朝鮮労働党に入党する道が開け、就職の選択肢が増えるからだ。
ところが、ここで多くの女性が「ワナ」にかかる。男性の上官から、入党と引き換えに「性上納」を求められるなどの性的虐待が横行しているのだ。北朝鮮で権力を握る男性はやりたい放題だが、それ軍隊にも例外なく及んでいるということだ。
(参考記事:脱北女性、北朝鮮軍隊内の性的暴力を暴露「人権侵害と気づかない」)(参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル)
17歳で入隊し、ほとんど休暇もなく軍隊生活を送る中で、上官の要求を拒絶し通すことは簡単ではない。