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中国の税関当局は、北朝鮮から大量の毛皮を密輸しようとした一団を摘発し、押収した毛皮の写真を公開した。

吉林省の長春税関によると、長白税関密輸取り締まり分局は先月22日、長白朝鮮族自治県十四道鎮の鶏冠砬子村で、中朝国境の鴨緑江を越えて、密輸しようとしていた3人を逮捕し、毛皮7470枚を押収した。

毛皮の内訳は、ウサギの毛皮が5400枚、テンの毛皮が1700枚、キタリスの毛皮が360枚だ。これらの毛皮は高級品として、高値で取引されているという。

税関の発表には、毛皮がどこから密輸されたのか明記されていないが、現場の対岸、北朝鮮の両江道(リャンガンド)金正淑(キムジョンスク)郡豊陽里(プンヤンリ)から運ばれたと見て間違いないだろう。

地面に敷き詰められた7000枚以上の毛皮を調査する係官(画像:長春税関提供)
地面に敷き詰められた7000枚以上の毛皮を調査する係官(画像:長春税関提供)

中朝国境での密輸は日常茶飯事だが、今回、中国当局が画像を公開した背景には、規模が大きかったことに加えて、国連安保理で採択された対北朝鮮制裁決議を当局が履行し、制裁対象品目の密輸を許さない姿勢をアピールする意図があったと思われる。