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国際社会の厳しい経済制裁にもかかわらず、北朝鮮の食糧価格が下落傾向にあると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

RFAの両江道(リャンガンド)の情報筋によると、上昇傾向にあった食糧価格は5月初めから下がり始め、4月中旬の価格水準に戻った。特に大豆と小麦粉は大幅に下落。

食糧価格は5月初めの朝鮮労働党第7回大会の期間中に頂点に達した。当局が、市場の営業時間を1日4時間に制限、住民の移動を禁止したため、供給不足に陥ったことが原因だ。

恵山市場では党大会中の5月9日に、コメ1キロが4.5人民元(約76円)、小麦粉が5.5人民元(約92円)、トウモロコシは1300北朝鮮ウォン(約17円)を記録した。これが3.3人民元(約55円)、4.2人民元(約71円)、1000北朝鮮ウォン(約13円)まで下がった。

北朝鮮の食糧価格は、秋の収穫まで高値止まりとなるのが一般的だが、今回は党大会終了後に住民の移動制限が撤廃されたことや、ロシアから援助が大量に入ってきたことにより、下落に転じたようだ。

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咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、清津(チョンジン)市の水南(スナム)市場では、党大会期間中に小麦粉1キロが7000北朝鮮ウォン(約91円)、大豆は3700北朝鮮ウォン(約48.1円)まで上昇していたが、今では3500北朝鮮ウォン(約45.5円)、2600北朝鮮ウォン(約33.8円)まで下がった。一方、トウモロコシの価格は800北朝鮮ウォン(約10.4円)程度で安定している。

当局は、ロシアから輸入された食糧のほとんどを軍隊に配給したが、そのほとんどが市場に放出された。これは、小麦粉1キロでトウモロコシ4キロ買えることを利用して、足りない配給量を補うため、もしくは軍関係者が差額を稼ぐために横流ししたものと思われる。