北朝鮮民主化委員会の黄長ヨブ(火へんに華)委員長に殺害を脅迫する小包を送った、6.15共同宣言実践連帯・青年学生連帯の執行委員長、キム氏の実刑が確定した。
最高裁判所2部(主裁判官キム・ジヒョン大法官)は22日に国家保安法違反の容疑などで拘束、起訴されたキム氏に懲役10ヶ月、資格停止1年、罰金50万ウォンを言い渡した後、原審を確定した。
裁判部は「脅迫は未遂に終わった」と判断した原審に不服を唱えて、検察が上告したことに対して、「黄元書記はメディアなどを通じて脅迫の小包の発送や中身について詳細に知ったが、キム氏が小包を発送した行為による直接的な結果として、害悪が及んだとは思えないという理由から、小包を発送した行為を脅迫罪未遂と判断した原審は正当」と述べた。
また、「キム氏が脅迫行為の手段として送った小包が黄元書記に配達されなかったため、それによる害悪が現実的に被害者に到達していないと見るべき」と説明した。
1審では「脅迫未遂」の疑いだけが認められたが、控訴審の裁判部は、「韓総連の幹部出身であるキム氏が小包を送ったのは、北朝鮮の体制維持の障害になる黄氏の北朝鮮民主化活動を防ぎ、北朝鮮の主張を称えたものと見ることができる」と指摘し、国家保安法違反に関しても有罪であると述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面キム氏は06年12月にソウル市の光化門郵便局から、斧や赤いペンキを塗った黄氏の写真、脅迫文などを黄氏が会長を務めているソウル市ヤンチョン区シンジョン洞にある自由北朝鮮放送の事務所に発送した疑いで拘束、起訴された。
また、05年6月以降実践連帯や6.15青年学生連帯の組織員たちと一緒に韓国青年大会、米韓FTA国民行動の日、アメリカ産牛肉に反対するキャンドルでもなどに参加した疑い(一般交通妨害及び集会デモ法の違反)、利敵表現物を所持した疑い(国家保安法の違反)も持たれている。