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今年、北朝鮮の農作物のうち特にトウモロコシが大凶作で、秋以降食糧難が深刻になると懸念されている。

最近北朝鮮を訪問して現在中国に滞在している国際トウモロコシ財団のキム・スングォン理事長(韓国・慶北大学の教授)が22日にデイリーNKとの電話インタビューで、「これまで12年間、北朝鮮を訪問してトウモロコシの作況を調べてきたが、今年は最も深刻だ」と話した。

キム理事長は「北朝鮮では今年、肥料不足や日照り、水害、冷害などのためにトウモロコシの収穫量が平年の250万トンより100万トンも不足すると予想される」と強調した。

キム理事長は、12日に北朝鮮を訪れた。今回で51回目の訪問だという。16日まで平壌郊外にあるミリム区域や平安北道の妙香山などに行き、トウモロコシの作況の実態を調査したが、予想以上に深刻だったという。収穫が近付いているにもかかわらず、収穫できるトウモロコシがあまりなかったそうだ。

北朝鮮の今年のトウモロコシの作況は、最初から懸念されていた。毎年送られていた韓国の肥料支援が中断されたからだ。

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また天候も悪く、トウモロコシの花が咲く最も重要な時期である7月は日照りが続いた。更に水害を被り、トウモロコシが成熟する時期を完全に逃してしまった。

キム理事長が推定している北朝鮮の平均的なトウモロコシの収穫量は250万トン。豊作の年は300万トンまで収穫できるが、今年は150万トンにも満たない大凶作だという。

北朝鮮の住民の70%が主食としてトウモロコシに依存しているため、秋にトウモロコシがあまり収穫できず、今後食糧難に直面する可能性が非常に高まっている。

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先月初旬に訪朝したワールドビジョンの関係者は、「北朝鮮の稲は肥料が足りないためか、色が黄色くて高さも均等ではない」と話し、北朝鮮の米の作況もあまりよくないことを示唆した。

キム理事長は、「北朝鮮は昨年から南北関係の障害になっていた事件について韓国に謝罪し、韓国から支援を受けた方がいい。韓国も強硬に対応すると言わずに、融通が利いた態度を取ってほしい。食糧問題だけでも互いに助け合ってほしい」と訴えた。