韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮の警備艇と漁船が27日朝、黄海上の北方限界線(NLL)を侵犯したが、韓国軍の警告射撃を受けて引き返したことを明らかにした。韓国の聯合ニュースなどが報じた。
合同参謀本部によると「午前7時半ごろに、北朝鮮の取締艇(警備艇)と漁船の各1隻が延坪島付近で、NLLを約640メートル侵犯した」と明らかにした。韓国軍は警告し、続いて40ミリ艦砲5発による警告射撃を行ったところ、警備艇と漁船は7時38分ごろ、北朝鮮側に戻ったという。
今回の侵犯について、北朝鮮の漁船がNLLを南に越えたために、これを追って警備艇もNLLを越えたようだ。警備艇は北朝鮮軍に所属し、漁船の操業を監視する。偶発的な越境の可能性が高いとみられる。
合同参謀本部は「韓国軍は現在、北朝鮮軍の動向に対する監視を強化し、万全の備えを取っている」と強調したという。