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最近北朝鮮政府が、以前はほとんど公開して行っていた阿片栽培を、限られた地域で隠密に栽培するよう指示したと、NK知識人連帯が21日に週刊誌で伝えた。

団体は対北消息筋の言葉を引用して、「国家保健省の傘下にあった阿片栽培単位の大部分が、国防委員会の指示によって軍部に移管された」と述べ、「軍部は阿片農場で公に栽培していたが、秘密裏に山の中で阿片を栽培するやり方に切り替えた」と明らかにした。

また、「咸鏡北道ブリョン郡のチェヒョン里に駐屯している北朝鮮軍第9軍団第56号総合病院の阿片栽培畑の面積は去年までは3町歩だったが、去年国防委員会の指示に従って、ブリョン郡のドンヤク管理所(漢方薬の製造に必要な薬草を生産して包装する会社)が所有していた1町歩の阿片耕作地がこの病院に所属することになり、4町歩に増えた」と付け足した。

また、「阿片栽培は病院に勤めている医者や看護婦など、現役の軍人や従業員によって推進されている」と言い、「この区域は軍部の区域であるため、市民の出入りが徹底的に統制されていて、阿片の芽が出た後は武装した人が監視している」と伝えた。

特に、「収穫に動員された軍人や従業員には、この事実(阿片栽培)が社会に知られることがないようにしなさいという指示が伝わった」と証言し、「ここで生産される阿片は病院が薬を製造するために使ったりもするが、ほとんど軍団司令部を経て中央に上納されている」と強調した。

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消息筋は病院に勤めている軍医が、今年は阿片が去年よりもよくできて、8月に病院の従業員や病状の軽い患者が総動員されて収獲を完全に終えたと話したと伝え、「20日間かけて実から汁を搾りとった後、阿片の花は鎌で切らずに根まで抜いて、病院の薬草倉庫に移した」と語った。

また、「最近北朝鮮政府が、阿片の密輸は殺人罪と同様極刑に処するという法律を制定、発布して『麻薬掃討組』を組織するなど、統制を強化している」とも伝え、「阿片の密輸や不法栽培のため公開裁判を受けて重刑を言い渡される事例が発生し、阿片に対する住民たちの恐怖も高まっている」と説明した。

北朝鮮民主化ネットワーク(代賦リ基弘)も先月20日に対北消息筋の言葉を引用して、北朝鮮で、ほとんどの麻薬を国家が生産して海外で工作資金として使っているといううわさが流れていると伝えている。

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同団体はさらに、平壌の住民が病気を癒すために麻薬を手に入れようとしているが、水っぽく質も悪いため、副作用でじんま疹が出たり歯が抜けたり、肺に穴があく症状が現れることもあると述べていた。