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北朝鮮の人民保安省(警察)が、悪徳高利貸に苦しむ住民たちが「コチェビ(家の無い人)」に転落することを阻むために、全国で高利貸業者の特別捜査を始めたと伝わった。

新義州の内部消息筋は18日にデイリーNKとの通話で、「高利貸業者と全面戦争をしなければならないという指示が人民保安省に下った」と述べ、「今、新義州では華僑や在僑(在日韓国・朝鮮人の帰国者)に対する大々的な捜査が進められている」と話した。

こうした消息は咸鏡北道でも確認された。会寧市の消息筋が17日に、「高利貸を清算することに対する人民保安省の指示文が各道の保安局や市、郡の保安署に下った」と述べ、「担当の保安員たちが人民班会議に出て、『利子が目的で現金を貸す現象に対して、強い法的制裁を加える』という内容で講演をした」と説明した。

消息筋によれば、9月2日付で全国の保安員に「高利貸の根を絶つための対策を立てるように」という内容の指示文が伝わったという。

指示文は「これまで、高利貸の根を絶つために国家的な措置を取ってきたにもかかわらず、このような現象が根絶されていない」と述べ、「借金を返すことができないという理由で、家財道具や家まで奪う残忍な行為が増えている」と指摘しているという。

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さらに、「国家が措置を取り続けていても根絶されない高利貸と、全面戦争をせざるを得ない」と言い、「人間の良心を売って、汚く利益を貪ろうとする者たちに対しては、最も断固とした措置を取る」と指示文は強調しているそうだ。

北朝鮮政府が高利貸に対して強硬な態度を見せていることに対して、新義州の消息筋は「借金を返せなくてコチェビに転落する人が増えたから」と説明した。

この消息筋は「2000年代以後、コチェビになった人はほとんどが商売をしていて破産したり、借金だらけで家を奪われた人たち」と話し、「最近そうした人が急増して、国家もただ見ているわけにはいかなくなったのだろう」と推測した。

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北朝鮮で高利貸をしている人たちは主に、中国に親戚がいる華僑や、日本に親戚がいる日本からの帰国者だ。

消息筋によると、人民保安省の今回の捜査で、拘束されて収監された華僑のチョ・ジョンチョル(年齢は不詳. 新義州ヨクジョン洞)は、借金を返すことができない人の家を7軒奪った容疑で捕まった。

最近北朝鮮では、ほとんどの人が家を担保にして借金をしている。チョ氏は主に、商売をしている人に半月から1カ月ほどの猶翌?^えて、元金の30%を利子として取る方法で現金を貸していた。お金を借りた人が期限内に返すことができなかったら、利子が爆発的に増える殺人的な利率である。チョ氏は新義州の「暴力団」まで動員して、借金をしていた人の家を奪ったという。

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こうして家を奪われた人たちは、家族単位で市場や協同農場の周辺に流れて行き、結局ばらばらに離散したり脱北を選択すると消息筋は説明した。2005年以後、北朝鮮ではこうして家庭の生活の基盤が崩れる事態が増えた。

消息筋は「こうした金貸しは、今までお金で中間幹部を買収して、やくざまで従えていたため、誰も手を出すことができなかった」と言い、「秋の収穫の時期に食糧を買い占めて、春に沫??テる人も多かった」と強調した。

また、「国家の今回の措置を住民たちは皆歓迎している」と言いながらも、「生活の問題が解決できないため、乱れたことがますます起きるようになった」とため息をついた。