北朝鮮当局が2012年強盛大国建設の年までに、平壌に住宅10万軒を建設すると公言したのに続き、今度は道や市、村で様々な都市整備事業を行うことを発表したと、在日本朝鮮人総連合会の機関紙、朝鮮新報が14日に伝えた。
同新聞は北朝鮮の建設部門の関係者の話を引用して、「今後数年で全国の都市や村が新しく整備されて、生活環境が大きく変わる。2012年の強盛大国建設に向けて平壌で住宅を10万軒建設している。他の地方でも数年かけて古い建物の補修や改築を進める嵐閨vと報じた。
また、「建設部門の国家計画を成功裏に終わらせるために、平安南道・千里馬郡にある大同江タイル工場で、大型のガラス複合タイルや大型の大理石練磨タイルなど、最高級の建材を生産する工程を新しくして、国内の原料で生産システムを確立していく」と紹介した。
特に工場の関係者は、「仕上げ用の建材の保障は建築物に新しい服を着せることであり、現在の生産レベルでも3年で平壌の環境を新しく整備することができる。さらに、全国の都市や村を新しい服に着替えさせることができる」と説明したという。
平壌市内で2012年の完成を目指して推進している住宅10万軒建設と関連して、建設現場に様々な建築資材を送る工場や企業所では、増産対策を講じているという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方で、北朝鮮当局が2012年までに平壌に住宅を10万軒建設すると急いでいるが、現実性は無いという指摘も多い。
平壌市の住宅10万軒建設事業は、50年代の戦後復興建設の時代に建てられた古い住宅を壊して、そこに6〜8階建てのマンションを新しく建設する事業だが、韓国の首都圏新都市建設以上の財政や努力を必要とする大規模な事業だ。
北朝鮮専門家の中には、こうした事業を進めるための財政や人材がかなり不足しているにもかかわらず、北朝鮮政府が推進を決定したのは、金正日の後継者と言われている三男金正雲の業績作りのためだと指摘する人もいる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮消息筋の話によると、北朝鮮当局が事業を進めていくために住民たちを扇動しているが、住民もこうした話を信頼せず資材も不足するなど、あらゆる所で問題が発生しているという。
北朝鮮民主化ネットワークのニュースレター、「NK IN&OUT」が先月20日に、北朝鮮の消息筋の話を引用して、北朝鮮当局が平壌市の住宅を10万軒建設するという発浮?`えた。一方で、資材が不足しているため現在工事は進んでおらず、北朝鮮当局が様々なメリットを与えているが、発電所に支援する人材も不足していると、実態を伝えた。
また、北朝鮮が地方の主要都市の住宅をきれいに整備すると言っているが、セメント工場の生産が中断したり、地方の電気設備が不足しているため、実現する可能性はないと、建設現場で働いていた脱北者も指摘している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面それ以外にも、「現在平壌以外の地方の大都市でも、稼動しているセメント工場はなく、電気の設備も劣悪で、セメントが生産できる状態ではない。このような状況で地方都市を整備するというのは、セメント工場を新しく建てるなど、地方の都市が自力で何とかしてほしいと言っているのも同様」という主張が出ている。
さらに、「地方都市もおそらく、北朝鮮当局のこうした指示に戸惑っているだろう。住宅などに塗料を塗るだけですます可能性もある」と強調した。