取材で北朝鮮の平壌を訪れていた英BBCの記者ら3人が、北朝鮮当局に一時拘束された後、強制出国処分となった。

BBC記者のルパート・ウィンフィールド-ヘイズ氏、プロデューサーのマリア・バーン氏、カメラマンのマシュー・ゴダード氏の3人は、6日に平壌国際空港から旅客機に登場しようとした矢先に北朝鮮当局に身柄を拘束された。

3人は、羊角島(ヤンガクト)ホテルに戻され、同記者は8時間に渡る取り調べを受けた後、陳述書に署名させられた。プロデューサーとカメラマンとの合流を許された後、出国を命じられた。

3人は、現在開催中の朝鮮労働党第7回大会の前に、国際平和財団の諮問理事を務めるリヒテンシュタインのアルフレッド王子など3人のノーベル賞受賞者の北朝鮮訪問に同行して北朝鮮を訪れていた。

北朝鮮の朝鮮平和擁護全国民族委員会のオ・リョンイル氏は、外信記者団の取材にの一時拘束の理由を次のように述べた。

「ウィンフィールド-ヘイズ記者は、平壌空港の奉仕イルクン(活動家)を脅かす態度を取った」

「わが共和国の法秩序に違反し、文化風習を非難するなど言論人としての本分にそぐわない、わが国の現実を歪曲、捏造し、謀略一貫の報道を行った」

米CNNテレビによると、同記者は金正恩氏に対して「国家元首の称号にそぐわない」「山の中腹に座って、大砲が発射されるのを見守るのに時間を費やしている」など「不敬な報道」を行った。また、レポートで金正恩氏の姿を放映せず、「太っていて、予測不可能な息子」と表現したことも、北朝鮮当局の逆鱗に触れたものと思われる。

一方、党大会の取材で平壌を訪れているBBCのスティーブン・エバンス記者は「北朝鮮指導部が、平壌の人々の暮らしに焦点を当てた報道に不満を示した」と拘束の理由を述べた。

BBCのジョン・サドワース記者は「ノーベル賞受賞者が平壌の子ども病院を訪問した際に、病院の様子が演出されたものではないかと疑問を呈した」ことも追放理由のひとつだと述べた。

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