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「米国は第2次世界大戦のとき、ナチスの絶滅収容所にユダヤ人を運ぶ鉄道を爆撃して破壊しなかったことを、今でも後悔している」

北朝鮮で日々失われていく人命を考えれば、今すぐにでも、そうした行動が起こされるべきではないか、とも思える。

しかし、現実は冷厳だ。たとえ米国が世界最強の軍事力を持っていても、金正恩体制のやっていることがいかに人倫にもとるものであっても、その現状を変えるための行動は、膨大なコストとリスクをともなう。「それを甘受してでも、北朝鮮の人々のために立ち上がろう」と決断することは、財政難を抱え、有権者の顔色をうかがわなければならない民主主義国家の政治指導者には難しい――少なくとも、今のところはそうだ。

「ヤバさ」に気づき始めた

ただ、こうした状況も、いずれ変わる可能性がないではない。