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先月、ベトナムのハノイで開催された見本市に参加した北朝鮮の企業の数が、前年に比べ大幅に減っていたことが明らかになった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)のハノイ事務所によると、先月開催された「ベトナムエキスポ2016」に参加した北朝鮮企業はわずか2社に留まった。昨年4月に開催された前回の見本市には、6社が7つのブースを借りて大々的なPRを行っていたが、今回は規模も小さく、PRにも消極的な様子だったという。

見本市事務局によると、5社が参加を申し込んでいたが、実際に参加したのはミョンシン貿易会社と土城(トソン)製薬会社だけだった。この2社は、高麗人参、牛黄などの漢方薬を使った健康補助食品を製造、輸出している。

制裁に「巻き添え」の恐れ

ベトナムの消費者からは好評を得て、即売品はかなりの数が売れたようだが、ベトナム企業との輸出契約成立には至らなかった模様だ。その原因はやはり国連の経済制裁だ。

北朝鮮人名義の銀行口座への送金、入金が制限されているため、製品を売っても代金を支払ってもらえないおそれがある上に、北朝鮮企業と下手に関わると制裁対象に指定されかねないからだろう。

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今後注目が集まるのは、秋に中国の吉林省長春市で開催される「東北アジア博覧会」と遼寧省丹東市で開催される「中朝博覧会」だ。この2つには例年多数の北朝鮮企業が参加するが、中国政府が制裁の厳格な実行を宣言している現状では、参加を取りやめる企業が続出するものと予想される。