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韓国政府が、対北朝鮮独自制裁の一環として出した北朝鮮レストラン(北レス)の利用自粛令で、世界各地の北レスが苦境に追い込まれている。北レスに背を向けているのは韓国人ばかりではない。当の北朝鮮人も北レス利用を敬遠している。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)がその内情を伝えた。

北レスは外貨稼ぎを目的に、韓国人や中国朝鮮人の多い中国の瀋陽、丹東、北京などに多数出店した。言葉も通じて、食べ物も口に合い、接する機会がめったにない北朝鮮の人と触れ合うことができるとして、人気だった。北レスは、現地にいる北朝鮮の駐在員や本国から出張にやってきた人々もターゲットにしているが、当の本人たちは利用を嫌がっている。

瀋陽のある対北朝鮮情報筋によると、北朝鮮の貿易駐在員に「北レスに行こう」と誘っても行きたがらないとのことだ。丹東の別の情報筋も「北朝鮮本国からやって来た人の接待に北レスは使わない」「接待をする方も、される方も北レスは敬遠する」と述べている。

なぜか。北レスに入ると行動、言動が監視されるからだ。

彼らは、組織内での相互監視を嫌って、同僚にもどこで何をしたかを明かそうとしない。ところが、北レスには必ず保衛指導員(秘密警察)がいるので、会った相手も、話した内容も筒抜けになってしまうのだ。

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儲け話を聞かれてしまうのも、非常にまずい。飯の種を横取りされ、営業成績が下がりかねないからだ。そうなれば本国召還となり、厳しい叱責を受け、中国での自由で豊かな生活に二度と戻れなくなってしまう。うかつに北レスへ行けば、自らの人生を棒に振る重大な結果をもたらしかねないのだ。

他の国の人なら「同胞が困っているのだから、ひと肌脱ごう」となるそうなものだが、北レスに対する北朝鮮の人々の関心は薄い。

情報筋は「何かあれば『なんとか戦闘』とキャンペーンを繰り広げるのが大好きな北朝鮮当局だが、なぜ『北レス愛用戦闘』をやらないのか不思議だ」と述べた。

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外交官も、駐在員も、本国から来た出張組も、誰もが秘密を抱えている。それなのに「北レス愛用戦闘をやろう」などと言い出すと、言い出しっぺ本人が困ったことになりかねない。さらに、周囲の同国人からも恨まれることになるだろう。