国会の外交通商統一委員会(外交通商委)が9日午前に全体会議を開き、北朝鮮が黄江ダムを無断で放流したため起きた臨津江の惨事の原因と、韓国政府の対応を指摘した。
外交通商委の議員らはこの日、ヒョン・インテク統一部長官の懸案報告を聞いた後の質疑で、今回の事態の全面的な責任は北朝鮮にあるが、韓国政府の対応も適切ではなかったと糾弾した。
ヒョン・インテク統一部長官は答弁で、「ダムを放流した北朝鮮の意図を判断するのは困難」と言いながらも、北朝鮮の放流は「過ちか、それとも意図的なことなのか」という質問には、「意図があって行ったことだと見ている」と答えた。長官級以上の当局者が、北朝鮮の行為は意図的な行為だと公の場で発言したのは今回が初めてである。
ハンナラ党のク・サンチャン議員は、「北朝鮮の反人倫的、反民族犯罪行為と韓国政府の各部署の行政の乱脈がからまって発生した人災」と強調した。
ク議員は事件が発生した後、韓国が北に送った通知文についても、「今回の事態に対する遺憾の意を表明し、再発防止を求めるなど、北朝鮮の善処だけ要求する気の抜けた内容だった」と指摘した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ハンナラ党のユン・サンヒョン議員も「今回の事態は水害ではなくテロ」と言い、「北朝鮮の解明は傲慢不遜で実に邪悪だ」と北朝鮮の行動を厳しく批判した。また、「北朝鮮はまっ暗な明け方に乗じて水門を開放した」と述べ、「韓国にその事実を知らせなかった」と指摘した。
また、「今回の事態は金剛山射殺事件よりもはるかに苛酷で深刻だ」と強調した。
ユン議員は「無作法な不良政権に対処する方法は、確固とした信念と原則」と言い、「こうした信念と原則を持って、対北政策を実現していただきたい」と要請した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ハンナラ党のファン・ウヨ議員は「北朝鮮が事前の合意なしに『第2の臨津江惨事』を試みた場合、北朝鮮の方でそちらに(河川の)水域があふれるようにするダムを作る必要がある」と強調した。
さらに、「水系の問題で南北が協議する時は、北朝鮮自らがこの部分に留意して、大韓民国と協議せざるを得なくなるような措置をとらなければならない」と主張した。
自由先進党のパク・ソン?搭c員は、「北朝鮮は過去にソウルを火の海にすると脅迫し、今度は水爆弾を浴びせて罪のない国民の命を奪った」と憤りを見せた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面パク議員はさらに、「北朝鮮はいつも挑発する直前に暗示する」と言い、「人命事故が起きる前にも、北朝鮮のダム放流によって危険が感知されたのに、軍と政府が対応しなかった」と指摘した。
また、「臨津江に北朝鮮の黄江ダムの放流に備えて建設している、グンナム洪水調節ダムの工期は6年で、時間がかかる」と述べ、「北朝鮮の機嫌をうかがって、前政権から規模が縮小されている」と指摘した。
一方、民主党のムン・ハクジン議員は今回の事件の根本的な原因について、「南北間の意思疎通の不在がその原因」と指摘した。
ムン議員は「北朝鮮の確かな謝罪を受けなければならない」と言い、「このようにめちゃくちゃなことが起きたのは、南北間の疎通の不在が大きな原因」と主張した。
民主党のパク・サンチョン議員は、「北朝鮮がしたことだが、国民の生命と財産を保護することに対して国家に責任があるため、政府が補償しなければならない」と語った。
親朴連帯のソン・ヨンャ搭c員は「北側の行為は殺人行為だが、私たちは安保意識の不在に陥っている」と指摘した。