当局は、代わりの住宅の提供を約束しているが、それを鵜呑みにする人は、誰ひとりとしていない。そもそも、昨年秋に江岸洞(カンアンドン)の大火事で焼け出された52世帯に対しても当局は同様の約束をしているが、未だ守られていないからだ。
さらに、人民委員会(道庁)の住宅課は、立ち退きの対象となった人々から、入居証(元々その家に住んでいたことを示す証明書)を回収した。
実は、役人は、証明書がなくては新しい家に引っ越せないことを悪用して、ワイロをせしめようとしているのだ。
経済的に余裕のある人は、否応なしにカネを払って証明書を買い戻したが、ほとんどの住民はその余裕もなく、家を失って茫然自失の状態だ。