ネパール駐在の北朝鮮外交官が、飲酒運転で事故を起こしたことにより、現地警察に逮捕されていたことが明らかになった。米国の北朝鮮専門ニュースサイト「NKニュース」が報じた。
逮捕されたのは、首都カトマンズにある北朝鮮大使館に勤務するリ・ジョンホ外交官。リ外交官は、外交車両を運転中、ネパール人医師が運転するバイクに衝突、けがを負わせた。けがの程度は軽いと現地の「アンナプルナ・ポスト」は伝えている。
コネで事故をもみ消した事例も
リ外交官は、警察の取り調べに「酒を飲んで運転していた。今日は朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の創健を祝う記念日だからだ」と答えたと伝えられている。既に釈放され、被害者との間で示談が成立している。
今年の2月には中国丹東に駐在する北朝鮮外交官が飲酒運転で事故を起こし、対向車に乗っていた3人を死亡させる事故を起こした。事故を起こした外交官は、金正恩氏の妹、金与正氏とのコネを使って事故をもみ消そうとして、ひんしゅくを買っている。
北朝鮮でも、飲酒運転は違法だが、頻繁に起きている。保安部(警察)は、取り締まりをワイロ稼ぎに利用していることもあり、ドライバーの意識はそうそう変わりそうにない。