今年3月に国連安保理で採択された対北朝鮮制裁決議2270で、対象に指定された人物が、ベトナムから追放されたことが明らかになった。個人に対して制裁が履行されたのは、今回が初めて。韓国の聯合ニュースが伝えた。

追放されたのは、北朝鮮の端川(タンチョン)商業銀行(旧称:蒼光信用銀行)のベトナム副代表を務めているチェ・ソンイル氏。

チェ氏は、国連安保理の制裁決議で名指しされた16人のうちの1人で、米財務省も昨年12月、武器取引と違法資金調達に関わったとして同氏を独自制裁の対象に指定している。

北朝鮮とは友好国だが…

決議では、国連加盟国は制裁対象の機関や個人について、海外の資産を凍結し、追放、入国禁止の措置を取ることを義務付けている。

ベトナムは、北朝鮮との友好関係を考慮し、チェ氏に自主的に出国するように要請した。同氏はこれを了承し、23日にベトナムを出国した。事実上の追放にあたる措置だ。

一方、同行ベトナム支部代表のキム・ジュンジョン氏も制裁対象となっているが、制裁が決議される1ヶ月前に出国している。

同行は、同じく制裁対象の朝鮮鉱業開発貿易会社(KOMID)の金融部門として、大量破壊兵器の違法取引に関与している疑惑が持たれている。ベトナム支部は首都ハノイにある北朝鮮大使館の内部に設置されている。

(参考資料:日本の外務省の「追加される北朝鮮の各関連、その他の大量破壊兵器関連及び弾道ミサイル関連計画に関与する者」リスト

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